香椎ペットクリニックBLOG

2022.04.19更新

今回は足先に認められた出来物をご紹介します。

14歳ほどの高齢のボストンテリアですが、左前肢の指が腫れているとのことで来院されました。

永松しこり1
上記のようなしこりが認められました。

触感は柔軟であったため、指間膿腫(指の間に膿がたまる)や脂肪腫(良性の腫瘍)を疑いました。

しかしながら、しこりに針を刺して細胞を採取して顕微鏡で確認したところ
永松しこり2

永松しこり3

上記のような細胞が認められました。

こちらの細胞診スライドを外注したところ退形成性形質細胞腫(悪性)の疑いという結果でした。

本人はまったく気にしておらず、痛みなどの症状も出ておりませんでした。

症状や触診だけでの判断ではなく、しっかりと細胞診検査を実施して良かったと思った症例でした。

場所によっては針を刺すこと自体が難しいケースもございますが、皮膚に気になる出来物が見つかった際は、早めのご相談をおススメいたします。

獣医師;永松

投稿者: 香椎ペットクリニック

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