香椎ペットクリニックBLOG

2026.04.27更新

みなさんはこのような寄生虫を見たことがありますか?

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オーナーがトイレ掃除をしている時に見つけられたそうです。

1歳ちょっとの元気な猫ちゃんで、去年の秋ごろに保護された元野良猫さんとのこと。

この猫ちゃんの体から出てきたものですが、下痢や嘔吐などの症状もなく、元気すぎるほど。

 

この寄生虫、名称は「マンソン裂頭条虫」というサナダムシの一種で、猫や犬の小腸に寄生します。

ではどうやって感染するのでしょうか?

まず成虫が虫卵を出します。この虫卵の状態では同居してる子には感染しません。

 

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この虫卵は水中でふ化し、遊泳幼虫としてケンミジンコ(第1中間宿主)に入ります。

そのケンミジンコをカエルやヘビが捕食(第2中間宿主)。

体内に入り込んだ幼虫が皮下や筋肉に入り込みます。

カエルやヘビを口にすることに犬猫に感染し、成虫へと変化していきます。

 

無症状のものから、体重減少するほどの消化器症状を呈するものと様々ですが、

もちろん治療(駆虫)が必要になります。

他の寄生虫に比べると、高用量の駆虫薬を投与することになります。

錠剤での治療も可能ですが、大量の錠数になるので注射薬での治療をお勧めします。

感染の状況によっては、複数回の駆虫が必要になることもあります。

 

予防としては、屋外でカエルやヘビなどの水生動物を口にさせないことです。

死骸からも感染が成立することもあるので、生活環境に水辺がある子はご注意を!

 

獣医師 高木

投稿者: 香椎ペットクリニック

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