香椎ペットクリニックBLOG

2023.10.09更新

本日は「今朝から目を痛がっている」という主訴で来院した症例を紹介します。

 

症例は中高年の猫さんで、前夜に一人でお家で走り回って遊んでいたそうです。
朝起きたら、片目を痛そうに瞑って、充血もあったとのこと。

 

すぐの受診は難しいとのことで、夕方に病院に行くことにしたそうです。
仕事を早めに切り上げて自宅に戻ると、朝と比べて目は空いてるし、

充血も改善して、治ったのかと思ったそうです。でも一応心配だったので受診されました。

 

診察時も両目は同じくらいパッチリと開けており、問題なさそうに感じるくらいでした。
ですが「目を瞑る」という症状は、高確率で痛みを伴っています。
原因としては、角膜の損傷だったり、眼圧の上昇や眼内の炎症が関与することもあります。

 

sennshoku1


こちらは診察時の写真です。しっかりと目は開いていました。

軽度の目やにと充血が認められました。

来院前に「目を瞑っていた」という症状を聞いていなかったら、

経過観察を選択していたかも知れません。

 

しかし染色してみると…

sennshoku 2

中央部分に薄く染まるところ(赤丸印)が見つかりました。軽度の損傷でしたが、

無処置で経過を見ていたら悪化していたかもしれません。


視診(見た目)だけで判断せず、しっかりと検査を行うことが重要と改めて思った症例です。

皆様もいつもと違う様子があれば、早めの受診を検討してください。

 

獣医師 高木

投稿者: 香椎ペットクリニック

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